ペモリ)
何でカメラマンになりたいと思ったんですか?
田中)お父さんが若い頃カメラマンを目指していた事もあり、家にはもともと古いカメラなどがありました。入学した高校に暗室のある写真部があり、古いカメラや暗室作業に興味があって写真部に入りました。私はそもそも飽き性だったのですが、写真だけは飽きる事無く続けられて、高校生の写真コンテストで最優秀賞をいただいたんです。自分の作品が初めて評価を受けたのが嬉しくて、それからも写真だけは飽きずに続けられて大学も写真学科に入りました。卒業後は写真家を目指しながら、カメラマンとして技術を磨いています。
ペモリ)
「カメラマン」と「写真家」って何が違うんですか?
田中)
これは私の考えですが、「職人」か「作家」かの違いだと思うんです。「カメラマン」はクライアントの意向にそって、自分のもつ技術を使い、撮影する商品をよりよく写す仕事だと思っています。「写真家」は自分の作品も発表していかなくてはなりませんし、またその世界観を活かしてお仕事をさせて頂くものだと思っています。